2018年の振り返りとビッグレッドについて少し

 

もうすぐ2018年が終わりますね

平成も終わるなんて全然実感が湧きません

今実家の北海道に帰省する飛行機の中でこれを書いています

 

覚えている限りの分だけ今年のmtgを振り返りたいと思います

 

 

今年3月、グランプリ京都チーム構築に参加しました

京都に行くのは高校の修学旅行以来だったのでウキウキだったのを覚えています

持ち込んだデッキは青白王神(どれだけ掘ってもデッキの画像ありませんでした;;)

事前の予想でグリクシスエネルギーが多いと読み、それに刺さる否認をメインから1枚とスカラベ青ハルクを封じる沈黙の墓石をサイドに2枚入れました

思惑通りこの2枚が刺さりまくって勝ったのを覚えています

個人6-1、チーム5-2で迎えた最終戦バブルマッチ

1本目取って2本目の最中に残念ながらチームメイト2人が負けてしまい初日落ちでした

初日落ちはしてしまいましたが、すごい楽しかったので機会があれば日程が合えばまた3人で行きたいと僕は思っています

 

 

 

そして夏、初のリミテッドのグランプリに参加しました

グランプリ千葉2018レポート - 「mirage in august」を残し、タイムトラベルする。

詳しくはこちらにまとめています

望外の11-4と好成績のフィニッシュ

同じ宿を取った友人は2日目6連勝と大爆発してそのままプロツアーの権利までゲットしました

このグランプリもとても楽しかったのを覚えています

勝ったのももちろん嬉しいし友達がプロツアーの権利取ったのも嬉しいしクタクタだったけど心地よい疲労感の中帰路につきました

 

 

 

 

10月に入ってラヴニカのギルドのプレビューが始まるとプロツアーに向けての調整が始まりました

ここからの数ヶ月が今年のmtg的には一番記憶に残っています

ローテーション後のスタンダードということもありまっさらな状況でデッキを探すのは簡単なことではありませんでした

睡眠時間を削りに削り毎日夜中3時までやり込みました

調整録がこちら

ラヴニカのギルド スタンダード調整録 前編 - 「mirage in august」を残し、タイムトラベルする。

ラヴニカのギルド スタンダード調整録 後編 - 「mirage in august」を残し、タイムトラベルする。

ローテーション後のデッキとして僕達が出した答えが白ウィニーでした

初日こそ4-4と首の皮一枚でしたが2日目は大爆発して構築ラウンド5連勝、プロツアーチェインを達成してくれました

一発勝負の初参加のプロツアーでこんな素晴らしい成績を残した彼の勝負強さには驚くばかりですが、一番のうわブレは五体満足で日本に帰ってこれた事だと思っています

 

 

 

そして年内最後のグランプリ静岡にも参加してきました

GP静岡スタンダードの旅 - 「mirage in august」を残し、タイムトラベルする。

詳しくはこちらに

結果は3-3の惨敗

運が悪かったのもありますがこれもmtgなので仕方ないですね

でもご飯も美味しかったし宿も広くて快適で楽しかったので実質僕の勝ちです

 

 

 

年内最後の構築の大きな大会、ファイナルズに向けての調整です

僕自身はクソザコなので権利がありませんが、友人はブロンズプロで権利があるので賞金目指して頑張るどん

しかし全く進捗がありませんでした

僕はイゼットドレイクしか使っていなかったのでそれを勧めていたのですがどうにも感触が良くない

腕自慢の猛者が集まるファイナルズでゴルガリを持ち込んでガチの勝負をするつもりはさらさらなかったのもあり難航しました

僕達は事ある毎に白ウィニーをテストしましたが、本当に全く勝てませんでした

成功体験引きずりニキとして譲れない部分もあったのですが、本当にビビるくらい勝てなかったので流石に心が折れました

そんなある日酔っ払いながら帰ってきた彼が”ビッグレッドで行けるっしょ〜”と言っていたのでデッキが決まりました

後は残りの時間をビッグレッドを強くするために使うだけです

 

元にしたリストは市川ユウキプロのビッグレッドでした

Yuuki Ichikawa on Twitter: "今日は21時からモダンで青赤フェニックスを回します^^時間があったらスタンダードでビッグレッドもプレイします^^ https://t.co/bcab9vM9mD… "

メインボードは1枚だけ変更しました

オラーズカの拱門はロングゲームになると心強いのですが2枚引いても腐ることが多かったので探知の塔を入れて今年の流行を先取り

ゴルガリに対しては徹底的にボードをコントロールする必要があるのですが、その障害となる暴君は2枚使ってでも処理する必要があると判断しました

サイドに3枚絶滅の星が入っていたのですが流石に多いと思ったので減量

この枠におしゃれポイントとして発展発破を入れて今年の冬はこれで決まり

世界選手権でフランス代表が使っていたトリコが20点ぶち込みまくっているのを見て感銘を受けました

そして発展の側も赤単色の割りに器用な事ができて便利です

ハンデスを打ち返したりカウンターをカウンターしたり除去スタック潜水に被せて除去をコピーしたりと器用です

 

結果完成したのがこちら

危ない子 on Twitter: "Finalsで使ったbigred 1Rゴルガリ× 2Rミラー○ 3Rトリココン○ 4Rトリコアグロ○ 5Rイゼットドレイク○ 6Rゴルガリ△ 7Rトリココン○ 8Rゴルガリ○ で6-1-1の9位でした サイドの発展発破で火による戦いコピーで勝ったり潜水スタックでコピーして除去したりできるので発展発破は割とありかなと思います… https://t.co/j4DYeuHAKh"

当日僕は14:30に起きたのでそこから秋葉原に観戦しに行きました

最後の2戦は緑のパーカーを着たプレイヤーを連続で切っての6-1-1

探知の塔と発展発破で何度も勝ったと言っていたのでこの2枚を入れて良かったと心から思います

オポが低すぎてtop8には入れませんでしたがデッキ選択は正しかったと思いますし細部の調整も上手くいったので2018年をいい形で締めてくれました

 

 

ここからはビッグレッドについて少しだけ

ビッグレッドは基本的にソーサリータイミングでしか動けないデッキではありますが、とても面白いデッキです

ゴルガリと真正面からアドバンテージの勝負を仕掛けて勝てるデッキはこれくらいではないでしょうか

ビッグレッドの主なアドバンテージエンジンが宝物の地図であることに疑いはありませんが、凶兆艦隊の向こう見ずとかいう瞬唱の魔道士がとんでもないパワーカードです

ゴルガリは墓地に落ちたクリーチャーを有効活用することは得意ですが、スペルは使い切りです

この瞬唱さえいれば相手の墓地すらこちらの手札なのです

フェニックスやカーンを対処した侮辱を打ってもよし喪心を打ってもよし

何より強いのは採取最終です

消耗戦の果てに瞬唱から採取でギャンコマ2枚戻しまーす^^とか言われたら吐きますよね

ゴルガリに対してひたすら物量をぶつける事で突破することができます

ダラダラ適当に遅延して困ったら星を落として処理

なんやかんやしているうちに火による戦いをキッカーできるマナまで伸びていたり、いつの間にかカーンが生き残ってブリブリしています

マッチを通して有利だと思います

 

イゼットドレイクはメインは不利です

普通に潜水でハメられて死ぬことが多いです

ピン除去は潜水でかわされるのでサイド後からは絶滅の星を全力投入してクロックを根絶やしにします

ドレイクが2体以上並んで潜水されて絶滅の星をカウンターされたりするとあっという間にライフが溶けますが無理なものは無理です

基本的にビッグレッド側は無垢にプレイするしかないです

なのでゲーム中も択が無いことが多いです

どう見ても潜水を構えていたとしても無垢に除去を打って使わせるしかありません

潜水を解決した後に探知の塔を起動して呪禁を外してもケツが上がっているので殺せないことに3日ぐらい前に気付きましたが、気付いたところでどうにもならないのでそのまま行きました

結構勝てるのでなんとかなると思います

 

 

コントロールは相手がどんなタイプかによります

普通のジェスカイコンなら勝機は十分にあります

サイドからラブルでイきるプランで頑張って10点くらい削って下さい

後は土地を伸ばして苦悩火を本体にぶち込むだけです

これで大体勝てます

まだ対戦したことが無いのですが、脳内では相手がターボネクサス型だった場合は恐らく99%勝てないです

元々想定していない対戦なので踏んだ自分が悪いと諦めて腹を切るのが正着です

同じようにリッチの熟達デッキも相当に厳しいと予想されます

相手への干渉手段がクリーチャー除去しかないので打つ手がありません

ビッグレッドはゴルガリを仮想敵としたデッキなので、自分がプレイするフィールドがゴルガリが多いと見るなら有力な選択肢となるでしょう

反対にネクサス型ジェスカイコントロールやリッチの熟達のような特殊なデッキが多いならば使うべきではありません

 

 

 

今回のビッグレッドもそうですが、今期のスタンダードはゲームレンジが分かりにくいデッキが多いと思いました

特に顕著なのはプロツアーで構築全勝したミラーリ予想が入っているイゼットフェニックスですね

あのデッキを相手にした時、自分が攻める側なのか守る側なのかが非常に分かりにくいと思います

ビッグレッドもそうです

これらのデッキはその”ギャップ”を突くデッキだと思います

自分がどちらの側なのかという判断を間違えてサイドボードをしてしまった場合そのギャップは致命的なものになりやすいです

サイド後ビッグレッドにリソース勝負を仕掛けるべきなのでしょうか?

もしかしたら貪る死肉漁りで自分の墓地のスペルを食った方がリソースを削れたりしちゃったりしないでしょうか?

正解はまだわかりませんが、サイドボードする際これを意識するともしかしたらいつもとは違う結果が得られるかもしれません

 

 

2018年はデッキを作るというある意味根源的なマジックの新しい楽しさに気付けた年でもありました

この気付きと共にまた来年も良い年になるとを願っています

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今飛行機が着陸しました

 

今回はここまで

良いお年を。