エスパーヒーロー
スタンダードにまたひとつ大好きなデッキができたので書きます
その名もエスパーヒーロー
第1管区の勇士をフィーチャーした白黒青のミッドレンジデッキです
もう名前がかっこいい
このデッキを作ったのは多分PTドミナリアで優勝したWyatt Darbyさんです
Twitchで回していて”これは強い”と一目惚れして色々といじくりました
とても完成度が高いデッキで、こんな素晴らしいデッキを超初期に作り上げたダービーさんは本当に天才だと思います
今のところはこんな形になっています
採用したカード
これがないと始まらないです
地上を攻めるビートダウンに対して恐ろしい防御力を発揮します
地上を制圧したらそのまま勝ち筋に
プロツアーでヒーローデッキが活躍する可能性もあります
安いうちに4枚揃えましょう!
マルチカラーハンデス
ディミーアのベストカードかもしれない
危険なカードが多い環境なのでこのデッキの命綱
2t目ヒーローgoができないならせめてこちらを投げたいですね
スフィアくん
最初は4枚だったのですがどんどん減って2枚に
白単やトークン系、成長室の守護者を使ったビートダウンに対してはとても強いのですが、それ以上にcip持ちが多い(多いというかcipしかいない)スゥルタイが多いのが逆風でこの枚数に
チュパカブラとかレインジャーとか取るの怖すぎます
ハイドラをサクッと処理できるのがありがたいですね
強いカードなのは間違いないです
反対にどんどん枚数が増えて行ったこのデッキ最大の勝ち筋
最初はボディが貧弱すぎて敬遠していたのですがスゥルタイやミラーマッチ、コントロールが数を増やすのに比例して増えていきました
4枚でもいいかもしれません
特にミラーマッチの7割くらいはこいつで勝負が決まります
如何にハンデスから通すか、相手の正気泥棒を除去するか、人質取りで奪うかというゲームになるのでめちゃくちゃダルいです
スゥルタイに対しては何取っても強いので絶大なプレッシャーがあります
2tハンデス3t正気泥棒goが最大のブンかも
マルチカラー汎用除去
シンプルに強い
最初は4枚だったのですが、次第にファイヤーズや荒野の再生デッキが減ってきたので枚数が減りました
リソースお化けエンチャント
最初は入っていなかったのですがどのマッチアップでも一定以上の活躍が出来ること、諜報シナジーを重視して採用
特に有効なマッチアップはイゼット系、コントロール全般、荒野の再生デッキ、ミラーマッチ、スゥルタイ、門ランプ
こうして書き出してみるとほとんどのデッキに当てはまりますね
今のスタンダードがどれだけハンドアドバンテージが重要視されているかがわかります
反対にすぐにハンドが無くなる赤単やこれを貼っている暇がない白単や緑系のビートダウン等に対しては音速でサイドアウト
(絵が綺麗)
使っていて評価が逆転したカード
公開当初は溶岩コイルに弱すぎてちょっと……パワー4にデスタッチ?とネガティブな印象だったのですが、相手が溶岩コイルを撃ってこない場合ただの強いカードだったので大好きになりました(当たり前)
デスタッチもくそでかハイドラくんを道ずれにしたりドレイクにコンバットトリックとしての潜水を許さないので何気に役に立ちます
コントロールにはラスゴのケアに、生物デッキには壁兼クロックとかなり粘り強い戦いを見せてくれます
弱点は溶岩コイルなのは間違いありませんが、このデッキは溶岩コイルの的がたくさん入っているので気にせずガンガン出しましょう
このスピリットはこのデッキの代名詞的なクリーチャーです
どのマッチアップでもいぶし銀の活躍をしてくれます
赤単に対しては”Destroy target player.”と書いてあります(嘘です)
虚報活動と合わせて所謂精神腐敗系のハンデスがたくさん入っているのですが、これが中盤以降ジワジワと効いてきます
普通は相手が選んで捨てるタイプのハンデスは弱い傾向にあるのですが、今のスタンダードはそれも馬鹿になりません
後半余りがちな土地ですら重要なリソースになるのがこのスタンダードの特徴です
ハイドロイド混成体とかいう頭ウィザーズなカードのせいですね
序盤適当に捨てた土地1枚が後半の1ドロー1点ゲインとサイズに重大な影響を及ぼします
ハイドラがいる限り精神腐敗系のハンデスはある程度価値あるものになると思います
アグロに対してもある程度安心感のあるサイズと3点ゲインで遅延してくれます
一度使えばこいつの便利さに感動するはずです
と、褒めちぎってますがこの後のカードのために3枚になっています
本当はどうにかして4枚積みたいカードですが既に4マナがタワーになっているので諦めました
テキスト前半は白のリングのような能力なのですが、後半でやっている事はコンマジです
人質取りが真価を発揮するのはもちろん相手のハイドラを人質に取った時ですね
除去されてもハイドラはすぐに墓地に落ちるので全くのノーリスクで奪えます
2枚だったのですが余りにもハイドラが多いので増量
クリーチャーもアーティファクトも出てこないコントロールに対しても自分のクリーチャーを追放することでラスゴのケアにするという一応の使い道はあります
余談ですがこの追放はmustなので
例えば、相手の場にドレイクが一体、こちらの場に人質取りではないクリーチャーがいる
という盤面で人質取りをキャスト、そのタイミングでドレイクが潜水した場合、ドレイクは対象に取れないので自分のクリーチャーを追放しなければなりません
これはドレイクを使う側も人質取りを使う側も覚えておくべきでしょう
スタンダード最強除去
除去は最初屈辱4枚だったのですが環境に合わせて変更
スゥルタイに対しての負け筋のほとんどがビビアンなので処理するために必要です
諜報シナジーに期待しての採用
このカードの強みは”防御力”にあると思っています
サイズを生かして壁に、諜報で必要なカードをトップに
どちらかと言うと攻めるカードではなく相手の勝ち筋を一つ一つ潰していく防御的なカードだと思っています
ライラは劣勢のゲームをひっくり返すスーパーカードですがこのデッキのメインに置いてはデーモンの方が合っていると思います
縁の下の力持ち的なカード
序盤の動きの安定化はもちろん終盤でもこのカードは輝きます
デッキの動きとしてハンデスで相手のリソースを枯らせてから動くことも多いです
その場合多くは終盤トップ勝負になりやすいですが、このカードさえあれば安心
5マナの方も暴君に触ったり最後押し込む時にブロッカーをどかせたりと使い道は多いです
ここからはサイドボード
荒野の再生デッキやコントロールが一定数いる以上黒いデッキならサイドに取らない理由に取らない理由はありません
既にメインにハンデスが4枚入っているので枚数はそんなに多くはいらないでしょう
1番ふんわりしているかもしれない枠
主にコントロールに対して
ドレイクもきついので入れます
青の嗜み
スゥルタイにも2枚サイドインします
負け筋がビビアンマウントなのでそこを強く意識します
終盤の2枚回収やこちらが展開したあとのオール-4もきついのでそれのケアに
軽量汎用除去
入れましょう
赤単が憎い
オリカ
ビートダウンや赤単に
対スゥルタイ最終兵器
色が合っているpwはドビンやテフェリー、カーンなど魅力的なものが揃っていますがそれ以上に相手のビビアンがきついので採用
散々書いてきた通りスゥルタイのビビアンに殺されます
ビビアンが現環境のベストカードと言って差し支えないでしょう
キーカードのハイドラをサーチして相手のハイドラは破壊してマウント
更に汎用茶割りに飛行破壊にクソ強プラスと大マイナスはゲームセット
ビビアンを攻略せずしてスゥルタイは攻略できません
スゥルタイミッドレンジとはビビアンデッキです
そのための不滅の太陽です
自分がpwをコントロールするよりも相手のビビアンに仕事をさせないことの方が重要です
対スゥルタイ最終兵器二号
ずっとイゼット系のデッキを使っていたのですが、その時にゴルガリに一番効いていたカードは何だっただろうと考えた結果これにたどり着きました
対スゥルタイはリソースゲーになるので例え3/2をコンマジしたとしても馬鹿にならないインパクトです
加えて4マナで奪えるハイドラという格好の的が増えたのでこのカードの価値は前環境以上だと思います
でも3枚は多いかも
その他の採用候補
マルドゥカラーとアブザンカラーのヒーローデッキに入れて使っていた時にこのカードの強さに気付きました
ビートダウンに対してもコントロールに対しても悪くない働きです
警戒があるので相討ち上等でバンバン殴れるのが強みですね
マルチカラー、警戒、死後1、パワー2このどれかひとつでも欠けていたら弱かっただろうなと思いますが、使ってみると絶妙な強さに驚きます
不滅の太陽を採用しない場合是非とも使いたいカードです
ヒーローからドビンに繋がると流石に強いです
ハンデスからでももちろんの事3マナの能動的な動きとしては正気泥棒より強い場合も多いです
アグロにもコントロールにも優秀な1枚
こちらも不滅の太陽を採用しない場合使いたいカード
pwはゲームのイニシアチブを握れるのでできるだけ採用したい所
暴君があまり出てこない+そもそも暴君がそんなにキツくないので抜きました
ドレイクはきついのでそちらを倒したいなら
設置も起動も重いですが書いてあることはとんでもないです
ミラーで勝ちたいなら候補にあがります
如何に正気泥棒を通すかというゲームになるので最強です
正気泥棒を守っても相手の正気泥棒を奪っている人質取りを守っても勝てます
こちらかもしくは浄化の輝き
ビートダウンが多いなら候補
しかしこちらも並べるデッキなので少し後ろ向きかなと思い不採用
まだ試していませんが悪くはなさそうです
強いカードですが思ったようにビビアンを落とせないことが多かったです
またこのカードはpwを釣った時のバリューが最大ですが、そもそもこちらは不滅の太陽を貼る事を目指しているのでアンチシナジー(コントロールに対しても不滅の太陽を貼ります)
ネタではなくガチです
特にアリーナでは安く組めるということもあり門ランプが多いです
このデッキは結構相性が悪いので土地全部吹き飛ばして勝ちます
ただギルド会談だけは事前に割っておかないとどんどん引かれてリカバリーされるので気をつけましょう
その他にも模写、夜帷の捕食者、クロミウム、テフェリー、イクサランバインド等魅力的なカードが数多くあります
こんなのもあるよっていうのがありましたら教えてください
主要なマッチアップ毎にどんなゲームプランを取るべきかざっくりと書いていきます
赤単
微有利
この構築の場合赤単はかなり厚めに対策しているのでバーン型には有利だと思います
相手の頼みの綱は実験の狂乱なのでそれを割れる屈辱を打つタイミングには慎重になるべきです
バーンに寄せ切っていない鎖回しや再燃するフェニックスが入っているタイプの方は少しきついです
門ランプ
不利
恐らく不利です
ハンデスやカウンターでランパンを防いだとしても勝つまでに時間がかかるので相手の準備が整ってしまいます
とにかく門パイロがきついのでそれのケアはするべきです
秤の天使を優先的に出す、パイロにカウンターを打つ、人質取りで自分のクリーチャーを追放など
サイド後も普通にクリーチャーが出てくるので除去を抜きすぎるのは禁物です
ギルド会談はそれ1枚で負けるので優先してハンデスするかカウンターするか割りましょう
五分
メインは不要牌を引かないことを祈ります
サイド後相手も正気泥棒を出してくるので除去を抜きすぎるとあっという間に殺されてしまいます
ターボフォグ
微有利
メインは屈辱を上手くエンチャントに当てられるかで決まります
サイド後妨害をありったけ入れて殴りましょう
イゼットドレイク
微不利
頼みのヒーローも正気泥棒もショックで簡単に対処されてしまいます
溶岩コイルもきついです
虚報活動とその他のハンデスでハンドをズタズタにしてから盤面を埋めていくのが一番勝率が高いと感じます
バントフラッシュ
五分~微不利
対戦経験はまだ少ないのですが体感不利です
エリマキトカゲがとにかくウザイです
重ねて引かれるとあっという間に死ねるので勘弁して欲しいです
ハンデスから動くのが理想ですがそうも言ってられないのでブッパしましょう
カウンターデッキへの一番有効なプレイは相手のカウンターが尽きるまでプレイし続ける
です
白単
有利
ヒーローがヒーローたる所以を見せつけてくれます
グルールビートダウン
微有利~五分
基本的に有利に立ち回れるはずです
ヴラスカの侮辱が2枚しかないので再燃するフェニックスの対処に苦労しますが逆に言うと注意すべきカードはそれくらいです
スゥルタイミッドレンジ
五分
……だと思いたいです
こちらのキーカードは正気泥棒、相手のキーカードはビビアンです
これらを活かせるか、上手く捌けるかで趨勢が決まります
とにかくここで言いたいのはこのデッキは
スゥルタイに勝てるだけのパワーがある
ということです
エスパーヒーローはスゥルタイミッドレンジと真正面からやり合って勝てる数少ないデッキだと思っています
その他のデッキに対しても盤面に干渉する手段がたくさん入っており相手に対応する動きも、こちらから積極的に動くこともできる柔軟な動きが強みです
エスパーカラーの他にもマルドゥやバントなど色んなカラーでヒーローデッキの可能性があります
今回はエスパーの紹介でしたがこれからもっともっとヒーローデッキが開発されると信じています
マルドゥはよりアグレッシブに
バントはフラッシュに寄せてみたりとカスタマイズ性が高いのも特徴です
是非皆さんのヒーローデッキを見せてください
第1管区の勇士、4枚買おうぜ!