徒労日記
スタンダードの禁止解除が発表されました
暴れ回るフェロキドンが解禁になります
それ自体は全く構わないのですが、僕が怒っているのがアリーナでの発行日です
なんと
9 月 4 日
日本選手権が9月7日なので調整はほぼ間に合いません
僕は日本選手権には参加しないのですが、友人とデッキを作っていたのでそれらが全て無に帰したのがとても悲しいです…
しかしここで喚いても仕方ないので腹いせに調整していたデッキをばら蒔いてストレスを発散しようと思います
いつもと同じように狙うのはコソ泥です
トップメタを真正面から持ち込むのではなくメタを読んでその週に勝てる最適な75枚を模索します
まず最初に着手したのは吸血鬼
環境トップに君臨していたデッキを触らない手はありません
しかしこの吸血鬼というデッキ、有識者が言うにはミラーがとにかく運ゲーとのこと
どうにかその負の連鎖を断ち切るべく試行錯誤しました
出来たのがこちら
コンセプトは"吸血鬼に強い吸血鬼"
ランドを24枚まで伸ばしてサイドに重いカードを確保
メインボードは吸血鬼らしくばら蒔いてロードとソリンでバックアップしてビートダウン
リソースを44で回復してまた殴ります
このデッキの真価はサイドにあります
ミラーでは後手を取って除去コンに変形
1マナの軽い生物をゴッソリ削って除去とアドバンテージに特化したカードを積んだら準備完了
相手がやせ細るまでひたすら相打ちして除去を打ち続けます
あらかた殲滅したら城塞を立てるなりリリアナで蓋するなりで勝てます
何故このデッキが生まれたかと言うと、吸血鬼を回している配信を見ている時に
"このデッキマルドゥビークルに似てるな"
と思ったからです
軽い生物とそれをバックアップするpwが入っていてコンセプトが似ています
先輩であるマルドゥビークルも最初は土地が22枚程度のアグロデッキでした
そのデッキがミラーをやりまくった結果どうなったのかと言うと…
めちゃくちゃ重くなっていったんですね
(最終的にリーシータンのビークルは土地がサイド後26枚まで増えて6マナのソリンがサイドに3枚積まれていました
僕が見た中ではこの構成が1番重かったですね)
ならいっそそれを真似して重くしちゃおうというのがこのデッキです
ランクマッチで回している時にはこの形の吸血鬼は全然いなかったのでミラーでも勝率が高かったです
ケイヤの誓いもこのデッキと非常にマッチしたカードなので採用するべきだと思います
ネクサス相手でもフォグを貫通してソリンとケイヤの誓いで削りに行けます
勝率も高く我ながらよく出来たコンセプトだなと思いましたが、そもそも吸血鬼というデッキ自体がめちゃくちゃメタられている状況でした
日本選手権で使う選択肢には残しますが、他のデッキも触るべきだと言うことで吸血鬼はここで一旦保留
次に着手したのは青白飛行
セファラとロードの登場により強化され環境初期に少し存在していたこのデッキ
メタ上のデッキが死者の原野デッキと吸血鬼が2top
次点でニッサハイドロデッキ等がいる状態になったことで選択肢に挙がりました
飛行クリーチャーが止まらないという前提ならば非常に強いです
相手が準備しきる前にクリーチャーをばら蒔いて飛行と地上での交差殴りを仕掛けます
小型クリーチャーとロードだけで十分強いのですが、このデッキを1段階レベルアップさせたのがセファラというカード
多少の不利でも強引に勝ちにできるセファラがいるからこそ青白飛行は成り立ちます
セファラを出しながらセイレーンの嵐沈めのための青マナを残せればそのゲームは勝ちでしょう
この頃急増していたのが4cケシスです
マッチした回数自体がかなり少ないのですが概ね有利だと思われます
まずクロックがかなり早いという点と、悔恨する僧侶やアショク等のクリティカルなカードをサイドに積めるためです
妨害しながら殴ってくるデッキがケシスはキツイので青白飛行の相性は悪くないと思っています
さらにガードを上げるならば墓掘りの檻や減衰球を積んでも良いでしょう
青白飛行も勝率はかなり高く有力なデッキの1つとして考えていましたがそこに立ちはだかったのは赤単でした
このデッキ、赤単相手は絶望的です
相手が事故って3tにセファラを出せば勝てるかも
鎖回しもスチームキンもフレンジーも何もかも無理です
本当に勝てないので諦めてサイドも取る必要はないかもしれません
何枚サイドインしたところで不利は覆らないのでいっそ切った方が良いと思います
という訳で青白飛行もデッキとしては悪くないものの、日本選手権で赤単が流行りそうなら持ち込むべきではないという結果に
直前までメタゲームを観察しつつ赤単が少なそうなら青白飛行かなという感じでした
が、少し前にnassifがMOCSに青白飛行で参加しさらに6-2で予選を抜けたとツイートしたことをきっかけに世間に認知されることとなってしまいました
nassifは青白飛行はtier1に近いと考えているようです
ガードが低い所に奇襲をかけようとしていたのでネタバレは非常に痛いです
目の付け所は間違っていなかったという事は判明しましたが、日本選手権で使いにくくなってしまい悔しいです
サイドボードには3マナのテフェリーを3~4枚
拘留代理人を2~3枚、他にも不可解な終焉やカウンターなどをお好みの枚数
後は追加の順風を取ると良いと思います
そしてここからはつい3~4日前の話です
ここ最近話題になったのはやはりケシス
アリーナMCQで鮮烈なデビューを飾ったケシスですが、その後多くのプロの手により調整が重ねられ恐るべきスピードで進化しています
僕は当初正直使ってる人が上手いだけのローグという扱いでしたが、進化するスピードがあまりにも早いのでさすがに無視できなくなりました
ケシスのリストを見て、ケシスを回している配信を片っ端から見てたどり着いたのがこちら
土地を割れ!
4cケシスというデッキは基本地形を入れることができません
色拘束がキツすぎて特殊地形が入りまくりです
それをフブルスプのキャントリップや占術ランドで無理やり回している状態です
基本地形が入ってない4色のデッキ…
ん?こんなデッキ少し前にもあったな…
そう、4c戦慄集の指揮です
探検クリーチャーで墓地を肥やして指揮ドーン
ついでに野茂も釣ってライフも盤面もモリモリー!なあのデッキです
一瞬大流行りした4c指揮ですが、Musashiのプロ達は土地を割りまくる事でこのデッキを克服しようと試みました
4cケシスも弱点は同じです
ならばトロフィーを土地に向けて撃つまで!
トロフィーと廃墟の地で減速させたら後は戦争の犠牲で更に虐めるなりニッサやリリアナで速やかに首を落としに行きます
流行りの吸血鬼に対しても虐殺少女がぶっ刺さります
このデッキ回してて思ったんですけど、ゴルガリの地力が非常に高いです
メタがどうのこうの言う前に探検クリーチャーで盤面を作って重いカードに繋げる戦略自体がそもそも強いです
重いカードを引けなくても野茂と探検クリーチャーとチュパカブラだけで殴り切ったりと今でもその強さは健在です
こればかりは時代が変わっても関係ないんだなと実感しました
ゴルガリに関してはまだまだ回し始めてから日が浅く細部はガバガバですが、大まかなコンセプトとしては
- ケシスと死者の原野に対しては土地を割りまくる
- 吸血鬼は野茂で盤面を支えながら虐殺少女or最終で流してゴール
- その他のデッキはゴルガリらしくドスコイゲームでアドバンテージ差で勝つ
サイドボードの選択肢も豊富で回してて楽しいデッキです
(青白飛行はただ出して殴るだけなのでお互い択が無くて退屈なゲームが多かったです。でもかなり強いです)
ゴルガリは特に吸血鬼とケシスに対しての勝率が高かったのでその2つに勝ちたいならオススメです
サイドボードには帳や掌握はもちろん追加で虐殺少女を入れても良いと思います
アショクもあった方が良さそうです
後はビビアンや軍団の最後とかも候補に上がります
以上が日本選手権に持ち込む候補でした
この3つからメタを見つつサイドボードを作りこんでいこう
という矢先にフェロキドン解禁
しかもアリーナの実装が9月4日ということでどう考えてもテストしきれないので詰みです本当にありがとうございました
間違いなくフェロキドンは環境を激変させるカードです
と言うか赤単一強レベルで強化されると思います
フェロキドンが牢屋にぶち込まれる前ティムールエネルギーが最強だったのですが、その最強デッキに唯一対抗出来たのがフェロキドン擁する赤単でした
下手したら当時の環境よりもフェロキドンはぶっ刺さっているので相当ヤバいですね
ライフゲイン無効と死者の原野への強烈なアンチテーゼは赤単が欲していた全てでしょう
吸血鬼、ケシス、死者の原野全てに対して致命的に刺さるので"コイツなんで戻したんや?"ってレベルで強いと思われます
赤単に強い赤単を考える、もしくは赤単に強いデッキを考えるのが正着だとは思いますが、2日ではかなり厳しいでしょう
日本選手権に出るという人はここからまずきっちりドラフトを走り込むのが良いと思います
せめてアリーナでの実装がMOと同じ8月30日だったならば何とか間に合わせる事が出来たかもしれません
しかし哀れなジャップオスに与えられたのは僅か2日
正直めちゃくちゃ萎えました
僕達の2週間が誰かの何かの役に立てば良いなと思いながら筆を置きます