これからの「イゼット」の話をしよう
ネタがない
ないんですねこれが
でも文字は書きたい
そこで白羽の矢が立ったのがイゼットカラーのデッキについて
イゼットカラーのデッキについて思いついたこと、これからのことを書いていこうと思います
イゼットドレイク
今のスタンでイゼットカラーのデッキと言えばドレイク
プテラマンダーという新戦力を手に入れたドレイクは草の根から大型トーナメントまであらゆる大会で安定して結果を残しています
概ねこのような形が流行りのようです
クリーチャー12枚にピアス潜水3枚ずつがトレンド
1tプテラマンダー設置2t航路の作成という動きが無理なく行えるのが前期との大きな違いです
プテラマンダーはまさに墓忍びと言って良い性能で、このデッキのクリーチャーは全て単体で対戦相手を殺しうる力を持っていると言えます
今スタンには上がガラ空きのデッキや、危険なエンチャントを貼ってくるデッキも流行っているので、そこにクロックパーミというアーキタイプがぶっ刺さっていると言えるでしょう
我世の春を謳歌するドレイクですが、この先デッキの形を変えていく必要があると思います
何故今ドレイクにも変化が求められているのかと言うと最近爆発的に勝っているこのデッキ
アレクサンダー・ハイネがTwitterに投稿したひとつのツイートにより世界は一変しました
先日東京で行われたRMCQでもこの青単は権利を獲得
同日、海の向こうで行われたSCGオープンでもこの75枚は優勝という最高の結果を手にしました
青単は間違いなく、今最も勝てるデッキであり、最も研究が進んでいるデッキでしょう
クロックを設置し守りながら殴るというコンセプトはドレイクと同じものです
イゼットドレイク対青単はイゼットドレイクが有利と言われていますがこの一週間でドレイクは青単ほど目立った結果を残せていません。
しかし青単は誰の目にも明らかに勝ち組デッキでした
青単に勝つために、青単を越えるために、ドレイクにも変化が求められています
これは前環境後期で渡辺雄也選手がグランプリで使用したイゼットドレイクです
ミラーと当時流行っていたジェスカイコントロールに強いパルンがメインから搭載されています
が、一際目を引くのはメインに1枚入っている模写でしょう
インスタントタイミングで4点以上飛んで来ることが少ないことに着目した素晴らしい選択に思えます
デッキテク:岡田 尚也の「かだしスペシャル」(グリクシス・ドレイク)|イベントカバレージ|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト
(”模写”入りのドレイクに関してはこちらの方が先駆者のようです。合わせてどうぞ)
今後イゼットドレイクは3種のドレイクを軸にしながらも模写やパルン、ラルのようなバリューの高いカードが積極的に採用されていくと思います
ショックランドによるライフルーズを上手くケアできるなら、もしくはライフルーズというデメリットよりも大きな成果を得られるならグリクシスやティムールカラーのドレイクも考えられます
MOMCQ(スタンダード):優勝はスゥルタイミッドレンジ、トップ8にタッチ緑型の赤単など | イゼ速。:Izzet MTG News Flash
既にメインからパルンやラルといったバリューのあるカードが採用されているドレイクも姿を見せ始めています
イゼットの弱点は早いデッキでしょう
最も厳しいデッキのひとつに白ウィニーが挙げられます
(赤単は言うほどドレイクに有利であるとは思いません。ドレイクを突破するのが難しく、パワーの膨れ上がったドレイクのパンチ数回で沈んでいる印象です)
処理が追いつかない速度で横に展開されるとどうにもなりません
そしてドレイクに対してはパワー4で殴るのが最も有効です
横展開とパワー4、2つの要件をこれ以上なく満たしているのが白ウィニーです
同じく青単も白ウィニーは苦手ですが、サイドボードに工夫が見られます
青単のアイデアをイゼットにも流用出来る可能性もあります
最近青単のサイドボードで見かけるようになったこの2枚は対白ウィニーのキーカードです
これらのカードやマーフォークのペテン師などはドレイクにも採用が検討できる優秀な対アグロカードです
コンマジやパイロが今は定番サイドですが、もしかすると青単のアイデアがイゼットドレイクのサイドボードを変えて行くかもしれません
今後最も注目すべき大会は
2月15日 グランプリ メンフィス
2月22日 プロツアーラヴニカの献身
です
特にグランプリメンフィスの結果が2月22日から始まるプロツアーラヴニカの献身に大きく影響を与える事は間違いありません
これまでの傾向から行くと最近のスタンダードは”出る杭は打たれる”感があります
あるデッキが勝ち組になると、その次の週はめちゃくちゃにメタられて敗退している印象です
今回はどんな結末を迎えるのでしょうか
勢いそのままに青単が優勝まで駆け上がるのか
横綱、スゥルタイが待ったをかけるのか
あるいは……
全選手入場です!!!
ビート殺しは生きていた!!カウンター!除去!ラスゴ!テフェリー!カウンター!更なる研鑽を積みコントロールが甦った!!!”エスパーコントロール”だァーーー!!
無限ターンは既に完成している!!異形の怪物!!”ターボネクサス”だァーーー!!
デカァァァァいッ説明不要!!0マナ8/8!!3マナ11/11警戒トランプル!!”ゲート”だ!!
素手の殴り合いなら我々の歴史がものを言う!!前回のプロツアーを制覇した我らが王者!!”白単”!!
始まり次第消しまくってやる!!”青単ジン”!!
ひと味違うミッドレンジを見せてやるッッ!!”ラクドスミッドレンジ”!!
その強さは本物かッッ!!試される時が来たッッ 力を示す時は今ッッ!!エスパーミッドレンジ!!
今の自分に死角はないッッ!!”赤単”!!
飛行ビートに更なる磨きをかけ”イゼットドレイク”が帰ってきたァ!!
スタンダードの王者がパワーアップして帰ってきたッ
どこへ行っていたんだッ チャンピオンッッ
俺達は君を待っていたッッッ”スゥルタイミッドレンジ”の登場だーーーーッ
(ここから先は読み飛ばしておっけーです)
イゼットフェニックス
今やすっかり影をひそめてしまったこのデッキ
もう表舞台に現れることはないのでしょうか?
このデッキは過去の終わったデッキなのでしょうか?
No!これが新時代のイゼットフェニックスだ!!
本当かい?
(正直どこ見ても全く勝ってないからリストがありません。かなしぃなぁ)
イゼットフェニックスは僕が最も愛するデッキなのですが(こいついつも墓地からなんか釣ってんな)、モダンでしか勝ってないので強いリストがわかりません。というか存在しません
なのでマーティン・ジュザのリストを参考にしました
身を守るカード(潜水、ピアス)を削ってドローを19枚搭載しています
フェニックスにたどり着く確率を高めると同時にプテラマンダーのメガシンカもできるだけ早いターンに目指します
プテラマンダー4枚弾けるドレイク2枚でもいいと思います
弾けるドレイクは強いカードのですが、単純に動きがモサモサするのと打点はプテラマンダーである程度補えるからです
でも僕はプテラマンダー4積みが嫌いな派閥なのでこの枚数です
ゴブリンは4枚入れたい時もあるのですが重ねて引くとマジでゲロ弱いので3枚です
サイドはまだ未完成なのですが、幻惑の旋律と否認、軽蔑的な一撃あたりの定番カウンターは確定でしょう
海賊パイロはドレイクなら良い選択肢ですが、このデッキにはあまり合いません
ゴブリンが焼け死ぬからです
ゴブリンを抜いて海賊パイロを積んで減速を狙うよりもゴブリンを2tに出してこちらもブンを狙った方が勝ち目があると思います
バリューのあるカードを追加したいのでパルン、ラルを2枚ずつとつぶやく神秘家を1枚入れる形が気に入っています
これらのカードは単体で勝利することができますからね
コントロールやイゼットミラーで心強いアズカンタの探索も是非欲しいです
もしこちらが有利な盤面で裏返ったら毎ターンアズカンタを回しているだけで勝てます
それではこのデッキの良いところを説明していきましょう!
~ブン回り~
2tゴブリンgoから3tフェニックスはこのデッキにだけ許された特権男の子はみんなこれが好き
マリガンも相手の動きも関係なく粉砕できるブンがこのデッキにはあります
~対ビビアン~
今最強のpwと言えば?
そうビビアンです
イゼットドレイクはドレイクキレブッパに合わせてビビアンマイナスでマウント取られて死ぬことも珍しくないですが、フェニックスはある程度耐性があります
マイナスから入られても即座に殴り返しに行けるのはドレイクとの大きな違いです
~サイド後~
ドレイクとフェニックスはサイドも似たようなもんと思われがちですが、フェニックスの方が上手く使えるカードが数多く存在します
例えばこちら
ドレイクのサイドボードにもたまに見かけますが運用には雲泥の差があります
フェニックスは身を守るカードを削ってドローに回しているのでその分が丸々こいつの力になります
ゴブリンと急進思想が合わさった時は神のような活躍を見せます
同じ理由でパルンもイゼットフェニックスの方が上手く扱えると思っています
生きてターンが帰ってきた時によりインチキするのがフェニックスという印象です
※ただしドレイクは潜水パルンで全てを破壊できます
対クリーチャーデッキ最終兵器
こちらもドレイクのサイドボードでよく見かけますね
ゴブリンがいる分奪える範囲がかなり広がります
フェニックスで使う場合かなり信頼出来る除去になります
少し歴史の話をしましょう
そもそもこのイゼットフェニックスというデッキは前環境でゴルガリを倒すために生まれたデッキです
ゴルガリ側は基本的に1tに1回の行動で除去か展開を行います
しかしこちらは”盤面を処理しながら”、”ドローでデッキを回して”、”フェニックスを展開”するというアクション数で上回り差をつけていました
この動きに基本的にゴルガリは何も出来ませんでした
しかし研究が進むにつれて
「フェニックスを引かない時に弱い」
「フェニックスをフィーチャーするために弱いカードが入っている(主に急進思想、大将軍の憤怒、突破、ゴブリンの電術師あたり)」
という弱点が露呈していきます
そして決定打となったのは
「イゼットドレイクの出現」
弱いカードを抜いてよりグッドスタッフに寄せた同じカラーのデッキは対ゴルガリに関しては少し不利になりましたが、流行りのジェスカイコントロール、白ウィニー、そしてイゼットフェニックスに対してより上手く立ち回ることができました
イゼットフェニックスはイゼットドレイクに対して不利です
いくら3/2飛行を並べてもタフネス4の飛行の群れを突破することができません
また、ゴブリンの電術師に簡単に触ってくるデッキは基本的に厳しいです
イゼットドレイクの出現によりフェニックスは居場所を追われてしまいました
またイゼットドレイクですら白ウィニーは厳しいのに輪をかけてフェニックスは白ウィニーに対して厳しい戦いを強いられます
これが今現在スタンでイゼットフェニックスを見ない理由だと分析しています
(あとイゼットドレイクよりプレイが難しいです
選択の打ち方ひとつで勝敗に大きく影響します
デッキの最大値を出すのが非常に難しく、また弱い所を引いてしまった時に勝てるかどうかが使用者の腕に大きく委ねられるでしょう
正しいプレイをするにはたくさんの練習と、正確な確率の把握と、大局観が必要だと思われます
これをプロツアーの大舞台で完璧に回していたナベは本当にリスペクトします その裏には尋常でない練習量と長年培われた経験が影響しているであろう事は想像に難くないです)
ラヴニカの献身が追加された今もスタンの空はタフネス4のドレイクが支配しています
地上には覇権奪還を虎視眈々と狙う白いクリーチャーの群れが
更には通すと即死の危険性すらあるターボネクサスなど、依然フェニックスの立ち位置は厳しいと言わざるを得ません
しかしもし環境にBG系が蔓延するようなら、フェニックスはまた選択肢のひとつに挙がってくると信じています
いつかまたスタンの空にフェニックスが羽ばたくことを願って